お知らせ

2019.09.25
症例紹介脊髄疾患

椎間板ヘルニア グレード4

椎間板ヘルニア IVDD

ミニチュア・ダックスフンド 14歳 両後肢の麻痺、排尿困難 椎間板ヘルニアはダックスフンドなどの軟骨異栄養性犬種において起こりやすい病気であることはご存知の方も多いですね。 突然の両後肢の麻痺と排尿障害を主訴に来院されました。 ヘルニアの診断には、MRIやCT、脊髄造影レントゲン検査が必要とされます。 当院では「ミエロ造影CT検査」を行っています。上の図のピンクの枠が脊髄、黄色は逸脱した椎間板物質です。 2番目の図はCT画像を処理して3Dにした物で、ピンク色は脊髄、緑色は逸脱した椎間板物質です。椎間板物質(緑)が、脊髄(ピンク)を横から圧迫していました。 重症度は「グレード4」であり、生活において重要なポイントは自力排尿が出来なく排尿の処置が毎日必要でした。 14歳と高齢でありますが、麻酔前検査(心電図・血液・レントゲン・超音波・尿などの検査)より麻酔も耐えられると判断できました。 ペットと飼い主さんのケアの観点などをご相談し、手術をすることとなりました。手術はこの椎間板突出物を摘出します。 最期の写真は手術により摘出した「椎間板突出物」です。脊髄が5mm程度ですので、かなり大きな物が圧迫していました。  今後はリハビリテーションを行いながら経過を見ていきます。  【追記】術後3週間の検診をしました。自力排尿が可能となり、トイレまで自分のチカラだけで歩いて行き、排尿排便も可能になっておられました。 症例紹介へ戻る

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