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2021.02.03
症例紹介腹部外科

症例紹介 尿管膀胱新吻合術 尿管閉塞

尿管膀胱新吻合術(尿管閉塞)

遠位尿管閉塞 猫 8ヶ月齢 頻尿を主訴に来院されました。 腹部超音波検査において、右の腎臓(腎盂)と尿管の拡張を認めました。 確定診断のため「血管造影CT検査」を実施させていただきました。 本来であれば、造影剤で白くなる腎盂が造影されておらず、腎盂の拡張が見られました。遠位の尿管閉塞と診断しました。 猫ちゃんの尿管閉塞は様々な年齢で起こります。寒い時期に増える傾向もあります。 寒くなると水を飲む量が減りがちになり、結果として結石などが析出し閉塞する原因となることが考えられます。

【手術】尿管膀胱新吻合術を行いました。

閉塞している部分の尿管を切除し、残した近位尿管を膀胱にマイクロサージェリーで新吻合を実施しました。 手術後6日で退院され、3週間後には拡張した腎臓(腎盂)は正常な大きさに戻りました。 手術から3ヶ月経過しますが、順調に経過されています。 近年猫の尿管閉塞は増えています、現在尿管閉塞には様々な手術方法が実施されています。 患者の動物の状態と閉塞の部位や範囲などを考慮し、手術方法をご提案しています。 症例紹介へ戻る

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