診療科目

内科

内科

「元気がない」「食欲がない」
不安な時はいつでもご相談を

下痢や嘔吐といった症状がみられやすい消化器疾患の検査や治療を行います。湿疹やフケなど皮膚のトラブルも近年増えていますので、お困りの方は皮膚科専門医による診察も可能です。
高齢化に伴い小型犬や猫において心臓病が増えています、心電図検査や血圧検査、超音波検査も完備しています。 内分泌疾患の治療も行います。

代表的な病気の紹介

消化器

嘔吐や下痢は、ウイルスによる感染や細菌感染によるものや、他の病気によって引き起こされるものがあります。
気になる症状がある場合は、受診をおすすめいたします。
その際に、嘔吐物や下痢をお持ちくださいますと、その内容物の検査をさせていただいておりますので、より適切な診断が可能です。必要に応じて、内視鏡検査やCT検査を行うことも出来ます。

⚫肝臓・門脈の異常
慢性肝炎・肝硬変、胆管肝炎、空胞性肝障害、肝リピドーシス、肝細胞癌、リンパ腫、門脈体循環シャント(先天性、後天性)など

⚫胆道系の異常
胆管炎、胆嚢炎、胆石症、胆嚢粘液嚢腫など

⚫膵臓の異常
膵炎(急性、慢性)、膵腺癌、膵外分泌不全、インスリノーマなど

⚫消化管の異常
巨大食道、幽門狭窄、慢性腸炎、蛋白喪失性腸症、リンパ腫、胃腺癌、ポリープ(胃、大腸)、腸リンパ管拡張症など

⚫その他の病気
腎不全、泌尿器系結石(膀胱、尿管、腎臓)、糖尿病など

循環器

小型犬における循環器疾患いわゆる心臓病は多く、症例ごとに適切な治療をご提案いたします。
獣医療における循環器科の医療は日々進歩しております。獣医療において一般的な治療としては内科治療でありますが、近年は外科治療も選択肢としてあります。さらに、当院の獣医師古越は循環器の認定医の資格を保有しており、外科治療もご提案できます。

⚫病気の名前
僧帽弁閉鎖不全症、肺動脈弁狭窄症、動脈管開存症、心室中隔欠損症、心筋症(肥大型、拘束型、拡張型)、不整脈疾患

内分泌(ホルモンの異常)

日々の診療の中で、よくみられる病気の一つとして「副腎皮質機能亢進症」が挙げられます。これは副腎が腫れて過剰な副腎ホルモンが体の中に放出されるために様々な症状が起きる病気です。主な症状として、多飲多尿(お水をたくさん飲んでたくさんのおしっこをする)‧おなかが張ってきたり、たるんできたりする‧毛が薄くなる‧異常な食欲‧足腰が弱くなる‧血栓(血のかたまり)が出来ることによる呼吸困難‧突然死などがあります。ホルモンの異常は様々な症状を引き起こしますが、その原因によっては治療法が1つでないことも多くあります。当院では、飲み薬による内科療法に加え、外科療法‧放射線治療などの選択肢から、最善の治療方法をご提案いたします。

⚫病気の名前
副腎皮質機能亢進症(クッシング症候群)、副腎皮質機能低下症(アジソン病)、甲状腺機能亢進症、甲状腺機能低下症

外科

外科

適切な診断と適切な
麻酔管理に裏打ちされた安全な
手術を実践

当院では、手術内容はもちろんのこと、確実な手術をするための適切な診断と安全な麻酔管理に力を入れています。
手術がなぜ必要であるか?、手術によるメリット‧デメリットは?、高齢でも手術が可能なのか?、麻酔は安全なのか?そういった疑問をしっかり解決し、大切な命を預かる手術を実施しています。外科治療の際は鎮痛治療も合わせて行います。

高度な手術まで幅広く対応しています

  • 整形外科 (膝蓋骨脱臼整復術,前十字靭帯断裂整復術 TPLO,大腿骨頭壊死症 LCPD)
  • 軟部外科 (尿管閉塞バイパス術 SUBシステム,尿管結石摘出術、腹腔腫瘤摘出術)
  • 眼科外科 (緑内障 ゲンタマイシン注入術 シリコン義眼挿入術,角膜穿孔)
  • 心臓外科 (僧房弁閉鎖不全症 腱策再建術 弁輪縫縮術)
  • 血管外科 (門脈体循環シャント PSS,動脈管開存症 PDA)
  • 呼吸器外科(タイバック法)

⻭科

⻭科

定期的な口腔ケアは
病気の予防にもつながります

動物も⻭垢や⻭石が付着します。⻭垢は月日が経つと⻭石となります。そのままにしておくと⻭周病を起こし、やがて心臓病などの病気を招くことがあります。そうなる前に予防が大切です。
⻭石除去は動物用⻭科治療ユニットを使用して治療します。口臭や⻭石でお悩みの方は診察の際にご相談ください。

整形外科

整形外科

整形外科に精通した
獣医師による専門的な治療を

骨折の整復や関節疾患の診断と治療を行っています。
突然立てなくなる椎間板ヘルニアの手術も対応しております。
また、当院の院長は整形外科の手術研修を修了しており、JAHA外科認定医にも認定されています。運動機能を支える整形外科では、安全で丁寧な検査治療を心がけています。

代表的な病気の紹介

猫や小型犬の骨折は近年増えてきています。特に超小型犬とよばれる1kg台の体重犬の症例も多いですが、安全性の高いロッキングプレートを使用し、再骨折や癒合不全などのリスクを最小限にした手術を実施します。

⚫病気の名前
尿道断裂・大腿骨骨折・骨盤骨折の仔猫/上腕骨遠位骨折/TPLO(脛骨高平部水平化骨切り術)/膝蓋骨脱臼/大腿骨頭切除

循環器科

皮膚科

循環器外科にも対応
認定による専門的な検査・治療を実践

小型犬における循環器疾患いわゆる心臓病は多く、症例ごとに適切な治療をご提案いたします。
獣医療における循環器科の医療は日々進歩しております。獣医療において一般的な治療としては内科治療でありますが、近年は外科治療も選択肢としてあります。当院では外科治療も行っておりますので、安心して治療を受けていただけます。

心臓病について

⚫心臓病って?
心臓病と一言で言っても、様々な種類の病気が存在します。 人と同様、犬や猫にも、生まれつきの形成不全もあれば、加齢によって発症してくるものもあります。こういった疾患は、症状が分かりにくいこともあるため、飼い主さんが気をつけていても気づけないことも多くあります。

⚫ワンちゃんの心臓病
ワンちゃんの心臓病で最も多いものは、僧帽弁閉鎖不全症と呼ばれるもので、いわゆる弁膜症です。 犬種は様々ですが、特にキャバリア、チワワ、トイプードルなどでよく見られます。犬の僧帽弁閉鎖不全症は心疾患の中で最も多く、犬の死因につながる全ての病気の中で腫瘍に次いで多いとされています。
弁膜症が起こると、本来一方通行であるはずの血液が心臓内で逆流してしまい、全身に酸素や栄養を運ぶことができなくなってしまいます。これによって元気が無くなる他、様々な症状が出ることがあります。特に多いのが、何か詰まったような咳をする、呼吸が荒い、散歩に行きたがらないなどです。これ以外にも何か体調が悪ければ、心臓病の疑いがあります。

心臓病の手術について

治療

治療としては、内科治療と外科治療に分けられます。内科治療は、その病気によって起こる症状を、薬によって楽にしてあげる治療です。 これによって、多くの患者さんの症状は一時的に和らぐことが多いです。 しかし、内科治療は弁膜症自体を治療しているわけではないため、薬を飲み続けていても、数や量を増やしていっても悪化していく患者さんがほとんどです。

外科治療

外科治療では、弁膜症で起こっている弁の異常を直接修復していく治療です。 そのため、うまくいけば弁膜症を根治でき、内服薬を飲まなくても良い心臓にできます。 もちろん、内科治療に比べてリスクはありますが、それに見合うか、それ以上のQOLを患者さんに提供できる治療であると考えております。 当院は、この外科治療を実施することができる数少ない施設となっております。 心臓病で悩んでいる、咳などの症状がある、心臓病がないか気になるワンちゃんは、ぜひ一度ご相談ください。内科治療の方が合っているのか、外科治療に踏み切る方がいいのか、今の状況の詳しいお話をさせていただければと思います。

イメージ
  • 僧帽弁再建術は30例を超えました。外科治療の場合に重要となることはその成績であります、当院での退院率は88%です。
  • 術前に利尿薬を必要とする症例が多いですが、術後に利尿薬を使用する症例は0例です。

心臓病(僧帽弁閉鎖不全)の手術を受けたワンちゃん

皮膚科

手術を受けた患者さん [チロちゃん]

手術前は咳がとまらず、肺水腫も発症して一時期酸素室での集中治療が必要になり、具合の悪いチロちゃんを見て飼い主様も毎日不安な日々を過ごされていました。
手術が無事に終わった現在は何種類も飲んでいたお薬が一切必要なくなり、咳をすることもなくなりました。手術から3ヶ月後、元気にお誕生日を迎えることができました。

皮膚科

手術を受けた患者さん [ココちゃん]

以前より僧帽弁閉鎖不全症があり、内科治療で経過を見ていましたが、心臓病が進行(悪化)してきたため、外科治療を提案いたしました。手術前は咳がひどくなり、お薬を4種類も1日に2回内服しておられました。2019年に心臓手術をいたしました。
手術後はしばらく内服をしていただいていましたが、手術から3ヶ月で心臓のお薬は一切必要なくなり、咳をすることもなくなりました。 手術から8ヶ月経ち、元気にお誕生日を迎えることができました。10ヶ月後の検診でも心臓の薬は必要なく元気に過ごしていただいています。手術前のエコー検査では、逆流(モザイクパターン)が見られますが、手術後は見られなくなっています。心臓も元気にしっかりと動いています。

血管の手術(動脈管遺残症/PDA)

動脈管開存症とは、胎児の時に存在する動脈管という血管の異常による心臓奇形の1つです。
動脈管は胎児の時にしか使用しないため、通常は出生に伴って無くなってしまう血管です。
奇形によって出世後も存在(開存)してしまうと、全身に行くべき血液の一部が肺に戻ってしまうために、様々な臨床症状を引き起こしてしまいます。

症状

無症状から運動不耐、咳、呼吸早拍など様々な症状が認められます。こうした症状が生後半年未満で現れる場合には、治療が行われない限り一年未満で命を落としてしまう可能性が高いといわれています。

治療

開存している動脈管に対して、カテーテル塞栓術または外科的結紮術による動脈管の閉鎖処置となります。また進行してしまっている場合には、閉鎖処置が禁忌となるため、決定的に有効な治療方法がないものの内科療法が選択されます。
手術が成功すれば、一生涯を健康に過ごすことが出来るのです

手術を受けた患者さん

診察で心臓の雑音が聴取されました。検査をすると動脈管開存症(PDA)であることがわかりました。
3ヶ月齢と若いですが、頑張ってくれました。手術翌日から元気で食欲もあり、2日目に退院されました。 

皮膚科

皮膚科

なかなか治らない皮膚病にも
様々な治療法をご提案

飼育環境、飼主様の生活スタイルなどを考慮し、最適な治療をご提案させて頂きます。初診の方は過去から現在までの治療内容(お薬、シャンプーの種類、食事内容など)を詳しくお伺いしますので、過去の検査結果をご持参下さい。皮膚病治療には飼い主様の協力が必要不可欠です。
日本獣医皮膚科学会に所属している獣医師も在籍しており、最新の医療をご提供できるように心がけています。

皮膚病について

⚫主な病気の名前
膿皮症、マラセチア性皮膚炎、アトピー性皮膚炎、ノミアレルギー性皮膚炎、食物アレルギー、疥癬症、ニキビダニ症、副腎皮質機能亢進症、甲状腺機能低下症、皮膚腫瘍など

⚫皮膚病になりやすいワンちゃんの種類
フレンチブルドッグ、パグ、シーズー、柴犬、ゴールデンレトリバー、ウエスト・ハイランド・ホワイトテリア、アメリカン・コッカー・スパニエルなど

⚫皮膚病の原因
温度、湿度、ストレス、細菌や寄生虫、アレルギー性疾患、クッシング症候群や甲状腺機能低下症などのホルモン異常など

こんな症状は皮膚病のサインかも!

  • 耳をよくかいている
  • 耳や顔に触られるのを嫌がる
  • 耳が赤くなっている、匂うようになった
  • 機嫌が悪い
  • 頭をしきりに振っている
  • 耳だれが出る

画像診断

画像診断

より精密な検査を可能にする
CT検査にも対応

X線や超音波、内視鏡を用いた画像検査だけでなく、当院ではCT検査も可能です。腫瘍の状態や転移の確認、通常の検査では正確に把握できない胸やお腹の中の異常、椎間板ヘルニア、骨折など、様々な病気に対して有効な検査です。

CT検査について

CTとはComputed Tomography(コンピュータ断層診断装置)の略であり、X線を使って身体の断面を撮影することで、体内の様々な病巣を小さな初期病変の段階で発見できる他、位置関係をより詳細に把握することができます。
何でも治せる魔法の医療機器というわけではありませんが、難治症例の診断や手術計画の確定、椎間板ヘルニアの診断、腫瘍性疾患の転移チェックなどで活躍します。

⚫CT検査が有効な疾患
頭部
水頭症∕外耳炎‧中耳炎∕⻭科疾患∕腫瘍(脳‧鼻腔‧口腔‧眼窩)∕骨折
脊椎‧脊髄
椎間板ヘルニア∕腫瘍∕骨折
胸部
腫瘍(肺‧腫瘍の肺転移)∕肺葉捻転∕気管虚脱∕骨折
腹部
腫瘍(肝臓‧腎臓‧脾臓‧膵臓‧副腎‧膀胱‧腸‧リンパ節)∕門脈シャント∕結石(腎臓‧膀胱‧尿管)∕腸閉塞‧重積∕捻転(胃‧腸‧脾臓)∕異物∕骨折

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